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ピロリ菌

胃がんとピロリ菌

ピロリ菌

ピロリ菌に感染すると、多くのケースで胃粘膜が慢性炎症を起こし、慢性胃炎(萎縮性胃炎)へと進行していきます。この萎縮性胃炎は「前がん状態」とも呼ばれ、胃がん発症リスクが高い病態です。そして、日本人の胃がんの多くピロリ菌が関与していることがわかっています。胃がんの発症を防ぐ意味でも、ピロリ菌の除菌が大いに推奨されます。

ピロリ菌の検査

一般的にピロリ菌の検査は尿素呼気試験、血中抗体測定、便中抗原測定、胃粘膜培養、迅速ウレアーゼ法があります。
当院では、尿素呼気試験を院内で実施しております。胃酸を抑える作用の薬を内服しておらず、絶食の状態であれば、すぐに検査が可能です。

尿素呼気試験

呼気(吐き出した息)を集めて診断する方法で、最も精度の高い方法です。ピロリ菌がもつウレアーゼという酵素の働きによって作られる二酸化炭素の量を調べます。

※慢性胃炎(萎縮性胃炎)、胃・十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、早期胃がんに対する内視鏡的治療後の患者さんがピロリ菌検査の保険適応になります。また、ピロリ菌検査の前に胃内視鏡検査を受けていることが必須となっています。

ピロリ菌の除菌

ピロリ菌の除菌には、セットになった胃薬と抗生物質を7日間にわたり服用します。
服用終了後から1ヶ月後以降に、ピロリ菌が除菌できたか否か判定します。判定は院内の尿素呼気試験ですることができます。
わが国の除菌率は70~90%と報告されています。最初の除菌で成功しなかった場合は、抗生物質の種類を変更し、再度除菌を行います。2回目の除菌まで行うことにより90%以上の方で除菌が可能と言われています。
除菌を行うことにより、胃粘膜の萎縮の進行をくい止め、潰瘍や胃がんのリスクを軽減することが可能です。但し、近年は除菌後に発見される胃がんも多く、除菌後も定期的な内視鏡検査が推奨されます。

医院概要

名  称
やがわ内科・消化器内科
院  長
矢川 裕介
日本内科学会総合内科専門医/日本消化器病学会消化器病専門医/日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医・関東支部評議員/日本大腸検査学会評議員/難病指定医/医学博士
診療科目
内科、消化器内科
住  所
〒216-0005
神奈川県川崎市宮前区土橋1-21-11 ビルベルディア1F
アクセス
東急田園都市線「宮前平」駅 徒歩9分
電話番号
044-873-7530
診療時間 日・祝
9:00~12:00 - -
15:00~18:30 - -

休診日:木曜日、日曜日、祝日
…土曜日 9:00~13:00
…土曜日13:00~15:00(内視鏡検査のみ)
※全診療日に診察・内視鏡検査を行っています