宮前平の大腸内視鏡検査｜やがわ内科・消化器内科

大腸（下部）内視鏡検査

大腸（結腸と直腸）を観察するために肛門から内視鏡を挿入し、直腸から盲腸までの炎症や潰瘍、ポリープやがんなどの腫瘍性病変などを診断するために行われます。

バリウムやＣＴ検査では識別困難な大腸の色調変化や凹凸の変化を捉えることができるので、小さなポリープ、早期がんの発見も可能です。また、ポリープやがんなどが疑わしい病変が見つかった場合は、細胞の採取（生検）や内視鏡治療が可能です。ただし、入院を要するものや、先進治療は安全性を考慮し、設備の整った医療機関をご紹介させていただきます。

検査前には準備（前処置）が必要

大腸に便が残っていると、十分な観察ができません。きれいにするために下剤の内服による前処置が必要になります。検査当日は朝から2リットルほどの下剤を数回に分けて飲みますが、自宅のトイレの方が安心できる点や院内に滞在する時間を短くするために、基本的には自宅での内服を推奨しています。移動が不安な方は、朝から院内で前処置を行うことも可能です。検査日が決まりましたら、食事内容や下剤の服用方法について詳しくご説明いたします。

ご希望の方には鎮静剤を投与

大腸の構造は曲がりくねっており、その中を内視鏡は肛門から入っていきます。通常は3～5分程度で大腸の一番奥（盲腸）に到達しますが、大腸が長い方やお腹の手術を受けられた方などは痛みを感じることがあります。昭和大学横浜市北部病院消化器センター　工藤センター長の提唱する軸保持短縮法による痛みの少ない大腸内視鏡を心掛けて検査を行いますが、ご希望の方には鎮静剤（麻酔）を使用することも可能です。

大腸内視鏡検査を受けた方がよいとされる方の症状

血便
便通異常（便秘・下痢）
腹痛、腹部膨満感
貧血
急激な体重減少
便潜血反応で「陽性」と出た
大腸ポリープや大腸がんを治療した経験がある
大腸がんになった家族がいる　など

検査を受ける際の注意点

事前に感染症の採血や同意書への記入をしていただきますので、検査前に1度受診して下さい。受診時に検査日時の決定と検査の説明、下剤の飲み方の説明を行います。

検査日前日以降の注意点は以下の通りです。

検査前日

ひじき、わかめ、こんにゃく、きのこ類など繊維質の多い食品、またイチゴやキウイなど種子の多い食品は、検査2日前から控えるようにしてください。
夕食は午後8時頃までに、消化の良いものを軽めに摂り、就寝前に前日に内服する下剤を飲んで就寝してください。

検査当日

検査が終わるまで、食事は禁止です。（薬の内服は起床後に行ってください。）
鎮静剤をご希望の方は自動車やバイク、自転車などを自分で運転してのご来院は控えてください。

※下剤の飲み方は事前診察時に看護師から説明します。

大腸内視鏡検査の手順

検査当日の大まかな流れは以下の通りです。

1. 前処置

朝から腸管洗浄液を内服し、便がきれいになるまで前処置を繰り返します。
（下剤を自宅で内服される方も来院後に院内で便の状況を確認します）
前処置が完了したら、着替えて静脈ルートを確保します。

2. 検査開始

左側臥位になり、薬剤（腸の動きを抑える薬・鎮静剤）を投与後に肛門から内視鏡を挿入します。腹部の張りが出にくいように二酸化炭素を使用し、体位変換等もしながら、盲腸まで内視鏡を挿入します。

3. 観察・治療

見落としがないように慎重に観察しながら、内視鏡を抜去してきます。病変があれば、画像強調システムを用いたり、色素を撒いたりして病変の診断をし、可能であればそのままポリープを切除します。検査時間は約10-20分です。

治療方法については大腸ポリープ切除へ

4. 検査終了

鎮静剤を使用した方は処置室のリクライニングに移動し、約30分休憩していただきます。
結果を診察室で説明し終了となります。

検査後の注意点について

通常、飲食は1時間後から可能です。
検査当日のお風呂はシャワー程度にし、車の運転や強度の運動は避けてください。
ポリープを切除した後は出血のリスクがあるため、1週間程度遠出や激しい運動、飲酒はお控えください。
検査終了後、気になる症状がある場合は、すぐにご相談ください。

大腸内視鏡検査　料金表

1割負担

観察のみ	2,500円前後
観察+病理検査	3,000～6,000円前後
大腸ポリープ切除術	7,000～9,000円前後

※使用する薬剤や検査内容、処置内容により費用が異なります。
※検査前の診察や血液検査の費用は含まれておりません。

3割負担

観察のみ	7,500円前後
観察+病理検査	9,000～18,000円前後
大腸ポリープ切除術	21,000～27,000円前後